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伝統芸能はムズかしくない
能・狂言とは? TEXT:新城 健一 2004.04.24

TOPICS

仮面劇としての能
こっけい劇としての狂言
「能楽」って何? 能や狂言とは違うの?
能の歴史


【「能楽」って何? 能や狂言とは違うの?】

音楽的、舞踊的なものが「」、こっけいな仕草の対話劇が「狂言」です。
この能と狂言が一対となって、「能楽」となります。

基本的には、能と狂言は、一緒に上演されます。

「能楽」のプログラムのことを「番組」と言います。
このときの「番」とは、1番、2番という意味ではなく、「つがい(セット)」という意味です。つまり「蝶番(ちょうつがい)」の「つがい」です。

能と狂言の「ひとつがい」のものが、いくつも組み合わさる事から「番組」と言うようになりました。
ですから、能と狂言がセットにならないものは番組ではなく、「能組」や「狂言組」と言うそうです。もっとも、近年は、こうした表記をすること自体、減ってきているようです。

能の太鼓
▲能と狂言を合わせて「能楽」。ただ、こうした呼び名は、現代において実質的に、さほど意味を持たないかもしれません。

【能の歴史】

平安の時代。
唐から伝わった「散楽」を源流とし、モノマネを基本に作られた「猿楽」が流行しました。
モノマネという行為には、自分ではない別のものに変化する要素が含まれるため、呪術的な要素が含まれています。
それゆえに後に、呪術的な芸能として、宗教行事に取り入れられるようになりました。

鎌倉の時代。
物語性を取り入れた「猿楽の能」が生まれました。

室町の時代。
「猿楽の能」から、洗練された舞いの要素を際立たせた「」と、モノマネ系こっけい劇の要素を際立たせた「狂言」とが生まれました。
つまり、「能」と「狂言」は兄弟のような存在なのです。

戦国の時代。
戦乱に明け暮れるこの時代に、能は一時的に衰退していきました。

安土・桃山、江戸の時代。
豊臣秀吉、徳川家康らによって、能は保護され、武家社会を中心に再び栄えていきました。

明治から現代。
武家社会の崩壊と共に、衰退するかに見えた能は、「伝統芸能」として復権していきました。
これにより、一般の人々も習い事として親しむことのできる、身近な芸能となって、その裾野を広げていくことになりました。
そして、2001年に世界無形遺産の第一号として認定されました。

能の太鼓
▲時代を越え、現代に息づいている芸能。それは、世界に認められた、日本オリジナルのトラディショナル・エンターテインメントです。

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