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アーティスト・クリエイターの観能初体験 Vol.1
能を観た画家の目線 TEXT:新城 健一 2004.12.30

■違う角度で、もう一度楽しみたい

Mitsue
『Mitsue 032711142004』(福津宣人)
「今度は、同じ演目を違う角度から観てみたい。今回は、正面席からだったので、次は脇正面からがいいな」
画家として映像感覚の優れた福津さんならではの感想でしょうか。橋掛かりのそば、揚幕付近から見てみたい、と言います。

「正面から見ると、自分が物語の渦中にいるように感ずる。今回は、神が自分のところに来ているように思えた。
でも、橋掛かりのそばの席から見ると、たぶん、遠くに能舞台があって、神の出入りを間近に見、遠くで人間たちと関わる神のうしろ姿を見ることになるだろう。
自分が神と同じ世界にいて、能舞台という人間の世界へ神が降りて、また自分のところへ戻ってくる。そんな神の仲間の感覚で楽しめそうだ。ははは。
でもね、そういう、いろんな立場で見られるところが、豊かな感じを生み出しているんじゃないかな

今回は国立能楽堂での観能でしたが、今度は、野外での薪能やろうそく能など、全く違う舞台設定でも観てみたいとのこと。また、舞台上に作り物が登場するような演目も観てみたいとのこと。

初めて能を観た福津さんは、「想像していた以上に楽しかった」と言います。「僕は歌舞伎より、好きかも」というほどに。

 

今回は、画家の福津宣人さんに能を初めて生で観ていただき、感想をお聞かせいただきました。
あなたが初めて能を観たときに抱いた感想は、どのようなものでしたか?
これから、能を観ようと考えておられる方は、そのとき、どのような感想を抱かれるでしょうか?
よろしければ、皆さんのお話もお聞かせください


■プロフィール

福津宣人(ふくつ・のぶと)/画家、アーティスト

模様を使った絵画作品を製作、スリランカでの個展や海外雑誌などへの作品寄稿、建築家とのコラボレーションワークなど、全く新しいアートへのアプローチを展開するオルタネイティブなアーティスト。個人のアート活動とは別に、楢崎恵美と共にDazzling Patternを創設。映像作家、グラフィックデザイナーとしてジャンルの境界を超えて活動。

1969年生まれ

個展
1995年 "Panorasymphonic"、Shima Harajyuku、東京
1997年 "Defreez"、ギャラリーロケット、東京
2003年 "PATTERN"、 Paradise Road Gallery、コロンボ/スリランカ
2003年 "RED PATTERN"、Red Oil Contemporary Art Space、ゴール/スリランカ

グループ展
2004年 "Maximum Luckyscape from Minimum Room"、リビングデザインセンター
OZONE/Living Design Gallery、東京
2004年 "Modern Style In East Asia 2004"、北京東京芸術工程、北京
2004年 "Different patterns from same address"、Tokyo gallery、東京
2004年 "Modern Style In East Asia 2004 in Kyoto"、Sfera Exhibition、京都
2004年 "Central East Tokyo"、コスガビル、東京

エディトリアル
BlackBook
Kid's Wear Magazine
Der Freund など

【最新個展情報】

『PERSONAL LANDSCAPE / Nobuto Fukutsu』

期間:2004年12月18日(土)- 2005年1月16日(日)/毎週月曜休廊

GALLERY SPEAK FORでは、「総ては模様のようなものである」をテーマに装飾的なグラフィックパターンを使った独自の絵画を生み出し続ける画家/アーティスト、福津宣人の個展を開催いたします。

映像クリエーターとしても活動していた福津宣人は、次第にマトリックスを超えたパターンの組み合わせによって対象を見つめ直す画風に目覚めていきました。絵筆とカンバス、またはペンとタブレットによって丹念に1つずつ塗られる夥しいパターン文様。それらは彼の手によって糸のように繰り返し織り進められるうち、織り方や色のグラデーションが無限の変化を創り出し、彼の眼にどんな「風景」が見えているかを、おぼろげに、しかし深層まで浮かび上がらせます。
ただ、何が見えるかのドキュメンタリーではありません。彼のパーソナルな感情がその「織り」の中に歪みや揺れ、複雑な結び目やほつれを細かく作り出しながら、カンバスに定着されていくのです。

絵画でありながら、織物、染織、縫製に似たプロセスを含むプライベート写真とも言える、そのオルタナティヴなアートワークは、建築家とのコラボレーションや、欧米の誌紙への寄稿、さらに北京やスリランカなどアジア各都市での展示活動など、ファインアートの枠だけに収まらない新鮮なアプローチへ躊躇なく取り組む中で、幅広い層から高い評価を集めつつあります。

本展は、福津宣人のこれまでの作品から油絵、アクリル画、ビニールクロスへの大判ジェットプリントなどの代表作を、GALLERY SPEAK FORの空間で再構成するもの。
未公開の新シリーズを含む、大小約20点の作品がインスタレーションされる予定です。
また、関連図録の紹介や作品販売も行います。 (リリースより)

GALLERY SPEAK F O R
渋谷区猿楽町28−2
SPEAK FOR B2F
03-5459-6385
開廊時間 11:00-20:00
毎週月曜日休廊


▼前回の記事はこちら

能は、何に似ている?Vol.2 『能楽とトランス・ミュージック』(記事)

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